2003年11月27日(木) 00時00分
体罰・暴言の教諭を免職/北九州市教委(朝日新聞・)
生徒に「カス」、殴るける 北九州市教委は26日、体罰や暴言を繰り返して複数の生徒を不登校や自律神経失調症などに追い込んだとして市立中学校の男性教諭(35)を懲戒免職にするなど、4教諭の懲戒処分を発表した。
懲戒免職になった教諭は卓球部の顧問。市教委によると、01年7月から今年9月にかけて、複数の男子部員を殴ったり、けったりし続けた。練習でミスをしたり試合で負けたりすると「カス、ザコ」「死ぬところまで追いつめるけの」などと大声で怒鳴った。レギュラーが主な対象で、教諭は「勝つ喜びを味わわせたかった」などと説明したという。
暴行を受けた2年生は登校前、嘔吐(おうと)を繰り返すようになり、1週間学校に行けなくなった。1年生2人は腹痛などを訴え、自律神経失調症や過敏性大腸症候群と診断された。
市教委は01年度末、保護者の訴えで実態を知り指導したが、今年9月、保護者から再び指摘を受けた。校長の責任も問い、減給3カ月とした。
別の中学の男性教諭は柔道部顧問だった95年から02年にかけて、部員にかけた「スポーツ安全保険」や「学校旅行保険」を悪用、保険金から診療実費を差し引いた額を保護者から受け取り、部費に充てていた。教諭の説明では総額約150万円になる。減給3カ月の処分を受けた。
教諭は「保護者には口頭で了解を得ていた。備品や遠征時の部員の食事代などに充てた」と説明しているという。
(11/27)
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=5578
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