2003年11月27日(木) 00時00分

学校給食の牛乳「味おかしい」と苦情（朝日新聞・）

　２６日午後１時ごろ、金沢市袋畠町のホリ乳業（堀初治社長）から同市保健所に「給食用に牛乳を納めた市内の小学校から『味がおかしい』と苦情を受けた」と連絡があった。

　市保健所の調べでは、ホリ乳業が納品した金沢市と内灘町の小学校１８校と中学校７校の計２５校で「酸っぱい」「洗剤のような味がする」「薬みたい」などの苦情があったという。体調不良を訴えた児童や生徒は同日午後８時現在まだいない。児童らが飲んだのは２００ミリリットル紙パック入りの牛乳。市保健所は同日、工場に立ち入り検査をして原因を調べている。

　ホリ乳業は、給食用などとして合わせて１０３の保育所、小中学校、福祉施設などに製品を納めているほか、スーパーなどにも出荷している。同社は２５、２６両日に製造した牛乳、お茶、ヨーグルトなどの自主回収を始めるとともに、２７日の製造を自粛することを決めた。金沢市内では計２６校の小・中学校が同社の牛乳を使っているが、２７日の給食は他社の牛乳で代替する。

　ホリ乳業によると、学校以外にも、病院と保育所各１カ所からも苦情があった。問題の牛乳は２５日に製造、保育所に約１万本、小・中学校に約１万４千本を出荷したという。

　ホリ乳業では０１年９月にも給食用に出荷した牛乳について、小・中学生約４８０人が味に異常を訴え、５日間の営業停止処分を受けた。金沢市保健所は牛乳の成分の分離を防ぐためにかくはんを長時間したことで、風味異常をもたらすランシッド臭が発生したことが原因だったと発表した。
（11/27）

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news02.asp?kiji=6110