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2003年11月27日(木) 00時00分

性の相談メールで 感染症や妊娠、1人で悩まず 婦人科医らで組織富山のグループ 東京新聞

 性感染症や妊娠など青少年の性について、富山市内の市民グループが電子メールで相談を受け付けているが、活動を始めて半年間で二十七件にとどまっている。もともと人に知られたくない悩みであることや、相談の存在そのものの浸透不足が背景にあり、メンバーらは「家庭や学校でも話せる環境になく、困っているのではないか。相談が早ければ、より有効な対応ができるケースもある」と、メールならではのメリットの活用を呼び掛けている。

 このグループは、富山県内の産婦人科医や養護教諭、保健婦らでつくる市民グループ「性・SWITCH・とやま」。相談のメールは数人が共有し、内容に応じて担当者が専門的な立場から返事を書き、全員で問題がないか確認の上、返信する。

 「(性器に)デキモノのようなものがあった」「クラミジアってどんな症状ですか?」など、性感染症についての質問が多い。「ゴムが破れて…」と差し迫った相談が十六歳の少年から寄せられ、避妊効果が75%あるとされる緊急避妊法を教えて産婦人科への受診を勧めたこともある。

 中には「親に知られたくない」「学校でメール相談のアドレスをメモするのはちょっと…」など、性について周囲に知られたくない率直な気持ちがつづられたメールも。一方で、養護教諭から「代わりに答えてやってください」と相談を頼まれることもあった。

 メンバーで富山市教育委員の種部恭子・済生会富山病院産婦人科医長は「性について県内の青少年が、都会から遅れている感じはしない」と分析。グループは県教育委員会を通して中学、高校にポスターを配布しており、教諭たちにも青少年の性の現実や活動への理解を求めている。

 相談メールは=switchty@i-live.ne.jp=へ。

  (黒部通信局・藤嶋崇)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tym/20031127/lcl_____tym_____000.shtml