2003年11月26日(水) 19時12分

おれおれ詐欺を未然防止、銀行員らに感謝状を贈る−−足尾署　／栃木（毎日新聞）

　全国的に「おれおれ詐欺」の被害が急増している中、だまされて銀行に振り込みに訪れたお年寄りの被害を未然に防いだとして、足尾署（小池良治署長）は２５日、足利銀行足尾支店（磯茂支店長）と同支店の中野千鶴子主任（４６）に署長感謝状を贈った。磯支店長は「大変励みになる。今後もお客様が被害者にならないよう、防犯対策を積極的に進めたい」と話していた。
　今月１０日、同町内の女性（７８）が多額の現金を引き出そうと同支店を訪れた際、応対した中野主任が不審に思い事情を尋ねた。女性が「高校生の孫から買い物で借金し、２００万円を振り込んでほしいと電話があった」と説明したため、中野主任が上司に報告して家族に問い合わせると、偽の電話と判明した。女性は一人暮らしで群馬県内に高校生の孫がいたという。
　同支店では「おれおれ詐欺」の急増を受け、店内で被害防止のビデオを放映したり、窓口で高齢者に被害防止を呼び掛ける手作りのチラシを手渡すなど、防犯対策を積極的に推進していた。小池署長は「行員の適切な対応が被害の未然防止につながった」と話していた。【臼井真】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031126-00000006-mai-l09