2003年11月26日(水) 22時23分

スパム規制修正法案が米上院を通過、下院は12月上旬（MYCOM PC WEB）

米上院本会議で25日、迷惑メール(スパムメール)規制の修正法案が可決された。

米国議会ではControlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing Act(CAN-SPAM)をベースにしたスパム規制法案が検討されており、現在、上下両院案の調整が行われている段階だ。

上院に続いて、12月上旬に予定されている下院本会議で修正案が可決されれば、ジョージ・W・ブッシュ大統領に最終案が提出される。同大統領は、スパム規制法案に署名する意志を明らかにしており、年内から年明けにかけて成立する見通しとなっている。

上院修正案は、スパム行為をより厳格に規制できるように調整されている。下院案には、受信者が広告の受け取りに同意した場合、より自由な宣伝活動が認められるように解釈できる部分があったが、上院修正案では通常の宣伝・広告メールと同様の規則に従うことを義務づけている。また、発信者名や返信アドレスを偽る詐欺的な行為について、下院案よりも幅広く定義しており、悪質な行為に対しては州検事総長、米連邦取引委員会(FTC)、連邦通信委員会(FCC)が迅速に停止命令を出せるようになっている。

(Yoichi Yamashita)

米下院で反スパム法案が可決---年内にも成立の見通し
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/25/50.html

反スパム法案が米上院を通過、大統領も支持を明らかに
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/10/24/51.html

「スパムの法規制なんて無理」と連邦取引委員会の委員長自らが認める
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/08/20/14.html

（MYCOM PC WEB）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031127-00000098-myc-sci