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2003年11月25日(火) 00時00分

表示内容、耐熱性に不備 100円ショップなどの食器の品質 東京新聞

 今や私たちの生活に深く浸透している百円ショップ。「食器」は文具や生活雑貨、食品と並び、購入品目上位にある。食器類の品質や安全性について消費者の関心が高まる中、栃木、茨城、群馬の県消費生活センターが合同で、このほど、百円ショップなどで売られている低価格食器類の品質調査を実施した。 (吉田 美穂)

 調査内容は、食器類の表示のチェックや有害物質などの溶出試験、使用されたときの気密性やにおい漏れなどの調査を実施した。調査対象は、ふた付き容器、皿、わんなどの合成樹脂加工品や合成漆器類、陶磁器類の計九十銘柄。

 合成樹脂加工品や合成漆器類には「家庭用品品質表示法」で定められた表示が義務づけられている。しかし、表示者名や住所、電話番号など、責任の所在が明らかにされていないなど、表示内容に不備がある物が多かった。同センター商品テスト課の小林有一課長は、「製造会社側の意識がまだ低い。買う側がきちんと確認してほしい」と指摘する。カドミウムや鉛などの有害物質の溶出検査の結果は、すべて基準値以下だった。上薬を溶かすために鉛を使う上絵塗りの陶器については、「一度洗って上絵が落ちないことを確認してから使用してほしい」と、アドバイスする。

 また、合成樹脂加工品や合成漆器類で、「完全密封」「漏れない」などの表示があっても、実際には水や油が漏れる物もあった。また、電子レンジの使用や耐熱性に問題があり、ふたが閉まりにくくなったり、傷ができたりする物も。「百円ショップで売られている物に限らず、プラスチック容器は、油の多い食品を入れて電子レンジを使用することには向かない」と注意を呼びかけている。

 アンケートの結果、食器類を購入した人の九割以上が「満足」「どちらかというと満足」と答えた。同センターでは、「目的にかなった商品を購入し、適切に使用することが重要。環境への負荷を考えて、安いからといって不要な物は買わないでほしい」と訴えている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tcg/20031125/lcl_____tcg_____001.shtml