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2003年11月25日(火) 00時00分

詐欺の中村被告、起訴事実認める東奥日報

 戦後の闇市で多額の金をもうけたと持ち掛け、現金をだまし取ったとして詐欺の罪に問われた本籍八戸市、住所不定、無職中村マツヱ被告(89)の初公判が二十五日午前、青森地裁八戸支部(増田啓祐裁判官)であった。中村被告は罪状認否で「間違いありません」と起訴事実を認めた。

 起訴状によると、中村被告は二〇〇一年の九月から十二月にかけて、青森市や八戸市に住む男性ら二人に「戦後、闇市で一億円もうけ、他人名義で預けたら四百五十億円になった。他人名義で下ろせないので裁判で争ってきたが、手数料などにかかる金を貸してくれ。何倍にもして返す」などとうそをつき現金計七百四十万円をだまし取った。

 検察側は冒頭陳述で、中村被告が以前から同様の手口で詐欺を繰り返しハイヤーで観光地巡りなどをしており、一九五四年から八八年までに詐欺罪で四回実刑を受け、当時の被害額は少なくとも合わせて一億三千万円に達していたとの経緯を述べ「出獄後の九四年ごろから再び寸借詐欺をし始めた。ハイヤー代金や(今回起訴した以外の)ほかの被害者への弁済金に充てるため、詐欺を繰り返した」と指摘した。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/1125/nto1125_7.html