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契約する携帯電話会社を変えたり、固定電話から携帯に切り替えたりしても、同じ電話番号が使える「番号持ち運び制度」が２４日、ニューヨークなど米国主要１００地域で始まった。利用者は電話会社を変えやすくなり、サービス競争が激しくなるのは確実だ。
米国では、固定も携帯も、電話番号が地域ごとの番号を使っているため、固定から携帯への番号の持ち運びが可能となった。米連邦通信委員会（ＦＣＣ）は来年５月２４日までに制度を全米に拡大する。切り替え自体に料金はかからないが、新しい機種を買う費用や、前の機種の契約期間中の場合は違約金がかかる場合がある。
ＣＮＮなどの事前の世論調査によると、携帯利用者の１３％が１年以内に契約先を変えると答えた。携帯各社はすでに料金割引や夜間のかけ放題時間の延長などサービスを競う一方、低料金サービスの適用には２年契約を求めるなど、利用者の囲い込みも始めている。
一方、２、３年のうちに２千万近い家庭が固定から携帯に切り替えるという予測も出ている。地域固定電話会社が加盟する全米通信協会などは、携帯から固定への切り替えが技術的に難しいため、「新制度は不公平だ」として制度導入の延期を求める訴えを２１日にワシントンの連邦高裁に起こした。高裁は制度実施は認めたが、今後、制度の是非を審理する。
米国では、携帯の加入件数が０２年に１億４０７７万件に達したのに対し、固定は００年の１億９２５１万回線を最高に減少に転じ、０２年は１億８７５１万回線となった。
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日本では、違う携帯電話会社同士の番号持ち運びについて、総務省が今月１０日に研究会を発足させ、０４年２月に導入の是非を含めた報告書を出す方針。しかし、固定から携帯へ電話番号を持ち運ぶことは考えていない。日本の携帯番号は地域に関係なく０９０などで始まり、固定の電話番号の形式と違うためだ。
(11/25 17:29)