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2003年11月23日(日) 00時00分

裁判員制度考える 岐阜市で市民や弁護士らパネル討論 東京新聞

 市民が刑事裁判に加わる裁判員制度について考える集会が二十二日、岐阜市のメルサホールであり、検察審査会の委員を経験した市民や弁護士らの意見交換に、約百四十人が熱心に聞き入った。

 パネルディスカッションに参加したのは元委員の神尾武さん(69)=各務原市=と青谷美恵子さん(68)=笠松町、ニュースキャスター草野満代さん、弁護士三人の計六人。

 裁判員制度は合議体の人数構成が最大の争点で、政府の司法制度改革推進本部が示した試案の「裁判官三人、裁判員四人」には批判が続出。草野さんは「会社の社長や重役の前で新入社員が話すようなもの。大勢の人が自由に意見を言い合えるようでなければ、制度を導入する意味がない」とし、裁判員の数が少な過ぎると指摘した。

 一方の検察審査会は市民十一人で構成される。青谷さんは「事務局から助言を受けることもあるが、さまざまな立場の人たちが議論を尽くすと、自然に結論が決まってくる」と紹介。裁判員制度の試案については「せっかく国民が参加するのに民意が反映されないのでは」と懸念を示した。

 委員や裁判員に選ばれると、仕事を休まなければならないという共通の問題もある。委員当時、会社員だった神尾さんは「会社が理解してくれた。会社の規模や自分の地位などで影響があると思う」。日弁連の山田幸彦弁護士は裁判員の制度づくりの中でも「辞退の理由をどこまで認めるかが課題だ」と説明した。 

  (小中 寿美)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/gif/20031123/lcl_____gif_____005.shtml