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2003年11月23日(日) 03時03分

<ヤミ金>五菱会系グループから振込み 組織関与裏付ける毎日新聞

 指定暴力団山口組五菱会の組織的ヤミ金融事件で、顧客データベースを開発した無職、水城憲二容疑者(41)の口座に、同会系3次団体組長2人が直営するヤミ金融グループから計約440万円の謝礼が振り込まれていたことが、警視庁など合同捜査本部の調べで分かった。振り込みはグループ名のほか、組長自身の名前が使われていた。捜査本部は、同会の組織的関与を裏付ける入金とみて、3次団体を束ねる同会会長、高木康男容疑者(55)=組織犯罪処罰法違反容疑で指名手配=の行方を追っている。

 調べでは、水城容疑者の口座には、00年7月〜今年2月、187回にわたり、27のグループやグループ幹部ら計60の名義で総額約8200万円の入金があった。データベース開発などの報酬と謝礼とみられている。

 このうち同会系貸金業総括経営者、梶山進容疑者(54)の側近の組長が経営する「タジック」から約240万円、別の組長が運営する「AR」から約200万円が振り込まれていた。両組長とも高木容疑者の直接の配下にあった。

 水城容疑者はデータベースのソフトを開発し、多重債務者名簿を元に住所、氏名、勤務先、携帯電話番号、消費者金融や信販会社からの借り入れ状況、親族の勤務先などの情報を入力。過去に弁護士に仲介を依頼した債務者に「B」、警察に通報した人に「K」などと記号をふり、顧客の「リスク度」を識別していた。

 データベースは各グループ事務所のパソコンに入れられ、各店舗で新規客の照会などに使っていた。系列店同士で情報交換し、次々に貸し付けては借金を膨らませる「システム金融」にも悪用していたとみられる。

 捜査本部は押収したサーバー、端末計6台の解析を警視庁ハイテク犯罪対策総合センターに依頼し、顧客管理の実態把握を進めている。【田中義宏】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031123-00000092-mai-soci