2003年11月22日(土) 20時41分

水道料金、基本水量を撤廃し値下げへ−−山口市　／山口（毎日新聞）

　山口市は上水道料金を見直し、基本水量を撤廃して値下げする条例改正案を１２月定例議会に提案する。可決されれば来年４月から施行する。新料金は６月検針分からになるが、料金収入が減るため一般会計からの補てんが見込まれる。
　市水道局によると、９６年の日本水道協会水道料金制度調査会の答申による見直し。９７年に赤字転落し、答申の実行を見送ってきたが、県央合併が実現すれば見直しが困難になり、今のうちに改定することにした。
　現行は基本水量８トンまで使用量に関係なく、水道管の口径１３ミリは１１２０円、２０ミリは１７００円を一律に徴収。これを使用量に応じた従量制に代え、基本料金９６０円に使用量１０トンまでは１トンごとに２０円を加算、１１トン以上は従来通りの加算額とする。
　不公平感をなくすため口径による格差はなくす。新料金は１０トン以上の場合、口径１３ミリで月２１０円、２０ミリで月７９０円安くなり、料金収入は年１億２０００万円程度の減収となる。
　市水道局は０１年から経営健全化計画を進めているが、改定に伴い、計画も見直す。松冨博之・水道総務課長は「一般会計から全額を補てんするのではなく、できる限り経営改善に努めたい」と話している。【姜弘修】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031122-00000002-mai-l35