2003年11月22日(土) 00時00分

オレオレ詐欺　半年で被害２０２件（朝日新聞・）

１０月に急増、模倣犯も

子や孫を装うなどして高齢者に電話し、現金をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害が減らない。県内では１０月までに未遂を含めて２０２件、被害総額は５３００万円を超えた。模倣犯も現れるなど県警も相次ぐ被害に頭を悩ませている。

　　県警によると、被害は５月以降、毎月２０件前後で推移していたが、１０月は既遂のみで３３件と急増。形態別では、交通事故の示談金を装うものが１０４件、「友人の借金の保証人になった」という借金返済型が１７件、妊娠中絶手術の費用を装うものも２件あった。

　　藤枝市内の女性（８９）から、息子を装って交通事故の示談金名目で１００万円をだまし取ろうとしたとして、１７日に詐欺未遂容疑で男（４１）が逮捕された。この男は「新聞やテレビで手口を知り、簡単にできそうだと思った」と供述するなど、模倣犯も増えている。ネットで販売されていた口座が、振込先に指定されるケースもあり、検挙は難しいという。

　　県警は「電話があってもこちらからは名乗らず、家族に連絡して確認を」と呼びかけている。

（11/22）

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news02.asp?kiji=9951