2003年11月22日(土) 19時39分

全国被害者集会　弁護士や被害者がヤミ金融問題で討論（熊本日日新聞）

　全国クレ・サラ・ヤミ金・商工ローン被害者交流集会が二十二日、熊本市の市民会館で始まり、ヤミ金融などの違法金利、脅迫的な取り立ての被害や多重債務問題の解決について、弁護士や被害者が話し合った。二十三日まで。

　全国クレ・サラ問題対策協議会と同被害者連絡協議会が各県持ち回りで毎年開いている。二十三回目の今年は弁護士や司法書士、自治体職員、被害者など全国から約千二百人が参加した。

　対策協議会の甲斐道太郎代表幹事が「大いに気勢を上げてヤミ金に立ち向かっていこう」とあいさつ。加藤修実行委員長が（１）多重債務者対策（２）行政の相談体制、生活保護の充実（３）過払い金請求の現状などについて、基調報告した。

　その後、二十のグループにわかれ、被害者が多重債務に陥った原因など、体験談を発表。県内の女性は、夫がヤミ金から金を借りたまま夜逃げするなどして生活保護を受けるようになり「一日も早く自立した生活を送りたい」などと話した。

　分科会では任意整理や消費者教育など、弁護士らがテーマごとに話し、被害者らに専門的なアドバイスをした。

　二十三日は、全国に先駆けて行政がヤミ金対策に乗りだした長野県の田中康夫知事の講演や、ジャーナリスト、消費者金融元社員らによるパネルディスカッションがある。

http://kumanichi.com/news/local/main/200311/20031122000245.htm