2003年11月22日(土) 00時00分

合議制裁判実現を 相模原の弁護士ら　きょう市民集会 （東京新聞）

　近くで起きた事件の公判を、近くの裁判所で聞けない−そんな不便を解消しようと、相模原市内の弁護士らでつくる「相模原地域司法改革懇話会」（谷口隆良会長）は二十二日午後一時から、同市中央の産業会館で市民集会を開く。横浜地裁相模原支部の現状を知ってもらい「合議制裁判」の実現に向けた市民の結束を呼び掛ける。

　相模原、座間両市と津久井郡を管轄する同支部は一九九四年に開設。管内に人口約八十二万人を抱えるが、人員削減などの都合により、弁護士と検事が争う「合議制」は取られていない。管内で起きた事件の多くは横浜地裁本庁（横浜市中区）で裁かれている。

　懇話会によれば、県外では管轄人口三十万人程度でも合議制がとられている裁判所があるといい「住民の需要にかなうものに変えてゆくべきだ」と賛同を求めている。

　当日はパネル討論などを通じて、制度や問題点をわかりやすく伝える。市民が裁判員となる「裁判員制度」についても、映画の上映で理解を深めてもらうという。

　入場無料。問い合わせは横浜弁護士会相模原事務局＝電０４２（７５１）０９５８＝へ。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20031122/lcl_____kgw_____004.shtml