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2003年11月21日(金) 19時07分

血液製剤でC型肝炎感染、大阪の女性が実名で提訴読売新聞

 血液製剤の投与でC型肝炎ウイルス(HCV)に感染したとして、患者らが国や製薬会社に損害賠償を求めた「薬害肝炎訴訟」で、大阪府岸和田市の団体職員桑田智子さん(43)が、6600万円の支払いを求める訴えを21日、大阪地裁に起こした。大阪訴訟としては第4次提訴に当たるが、13人の原告のうち実名を公表したのは桑田さんが初めて。

 訴えによると、桑田さんは1986年6月、大阪府内の病院で、長女を帝王切開で出産。その際、止血剤として旧ミドリ十字(現三菱ウェルファーマ)製の血液製剤「フィブリノゲン」を投与された。5年前に別の病気で血液検査を受け、HCV感染が判明。2年前に慢性肝炎と診断された。

 提訴後、会見した桑田さんは、長女が生後1か月で死亡したことを明かし、「娘が命を救ってくれたと思っていたのに、人生の折り返し点で肝炎にかかっていることを知り、ショックを受けた」と声を詰まらせ、実名公表について「薬害肝炎の残忍さをアピールし、病気で差別を受けている人のためにも勇気を持って闘いたいと思った。被害を放置してきた国や製薬会社に、早期救済を求めていきたい」と話していた。

 薬害肝炎訴訟の原告は、全国5地裁で計56人。福岡地裁の訴訟の原告2人が氏名を公表している。

 厚生労働省医薬食品局血液対策課の話「関係省庁と協議し対応を検討したい」(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031121-00000211-yom-soci