悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月21日(金) 00時00分

骨髄液採取、患者が死亡 東京医大病院 「異状死」の報告会見冒頭、頭を下げる臼井正彦院長(中)ら=20日、東京都新宿区の東京医大病院で 東京新聞

 東京医大病院(東京都新宿区、臼井正彦病院長)で四月下旬、医師が七十歳代の男性患者の骨髄液を採取後、容体が急変し死亡していたことが二十日、分かった。病院は手術ミスの可能性もあるとして警察に届け出るとともに家族に謝罪し、今月十七日に東京都と厚生労働省に報告した。

 病院の説明によると、男性は三月上旬、白血病の疑いで精密検査を受けた際、医師が麻酔後に胸骨の内部にある骨髄液を採取。この後、病状が急変して心停止し、蘇生(そせい)術を施したが約二カ月間こん睡状態が続いた後に死亡した。病院は事故調査委員会を開いたが原因が明確にならなかったため、患者の死亡当日に「異状死」として警察に届け出た。

 担当医師はこれまで二百回以上の採取経験を持っていたという。都などへの報告が遅れた点について病院側は「予期せぬ事態が起きたため行き違いがあった」として、対応に不備があった点を認めた。

 同病院では今月、カテーテル(細管)の挿入ミスにより患者が意識不明となる事故が発覚したほか、難聴の幼児の手術で右耳と左耳を間違えて切開したことが二十日午前発覚したばかり。

 医療ミスが相次いで発覚したことについて、臼井病院長は「遺憾な医療事故が起きたことを心から反省し、情報開示と患者サービスを徹底したい」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031121/mng_____sya_____010.shtml