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2003年11月21日(金) 11時45分

ハンセン病元患者宿泊拒否で法務局がホテル側を告発読売新聞

 熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が、ハンセン病元患者の宿泊を拒否した問題で、東京、熊本両法務局は21日午前、同ホテルの前田篤子総支配人(56)と同ホテルを経営するコンサルタント会社「アイスター」(東京都港区、西山栄一代表取締役)を旅館業法違反の疑いで熊本地検に告発するとともに、人権を尊重するよう勧告した。

 これに先立ち、野沢法相は閣議後の会見で「ホテルは宿泊の拒否に固執しているうえ、元患者に謝っているが受け入れられていないなど、見過ごせない」と述べた。法務当局が差別、偏見による宿泊拒否を巡って刑事告発するのは初めて。

 旅館業法では、宿泊しようとする者が伝染病と明らかに認められる時などを除き、宿泊を拒むことを禁じており、違反した場合は2万円以下の罰金となる。

 両法務局の調べなどによると、同ホテルは今月13日、熊本県合志町のハンセン病療養所「菊池恵楓園」に入所する元患者に対し、「ほかの宿泊客に迷惑がかかる」として宿泊を拒否し、正当な理由もないのに宿泊を拒んだ疑い。宿泊は今月18日の予定で、予約は、同県出身者を対象にした「ふるさと訪問事業」の一環で、県が行っていた。

 宿泊拒否に伴い、県が「人権侵害の疑いがある」として熊本法務局に通報、同法務局や東京法務局が調査していた。

 前田総支配人は20日、同園を訪れて謝罪したが、元患者らは謝罪文の受け取りを拒否していた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031121-00000104-yom-soci