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2003年11月21日(金) 00時00分

ヤミ金事件 五菱会会長を指名手配 東京新聞

 指定暴力団山口組五菱会(総本部・静岡市)によるヤミ金融事件で、警視庁や静岡、愛知県警などの合同捜査本部は二十日までに、ヤミ金融グループ総元締の梶山進容疑者(54)=組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=らがヤミ金融の収益で購入した割引金融債(ワリコー)を受け取っていたとして、同法違反(犯罪収益の収受)容疑で同会会長の高木康男容疑者(55)=静岡県焼津市八楠一=の逮捕状を取り、全国に指名手配した。 

 これまでの捜査で、梶山容疑者らはヤミ金融の収益など約二億円を米ドルに両替し、米国のカジノ会社系ホテルが東京都内に契約していた貸金庫に預けて資金洗浄を図っていたことが判明。捜査本部は、梶山容疑者らが資金洗浄の目的でさらに数億円分をワリコーに変えていたとみて、高木容疑者に渡った資金の流れの解明を進める。

 調べでは、高木容疑者は二〇〇一年七月から今年四月まで、梶山容疑者らがヤミ金融の収益でワリコーを購入したと知りながら、数回にわたりワリコー計五千万円相当を受け取った疑い。捜査本部は容疑以外でも、梶山容疑者らが傘下のヤミ金融店長らに無記名でワリコーを購入させていたことを突き止め、押収資料などから購入総額は数億円に上るとみている。

 高木容疑者は「ヤミ金の帝王」と呼ばれる梶山容疑者と静岡県内の同じ小、中学校を卒業。かつて、ともに山口組とは別の指定暴力団系の同じ組にいた。数年前、当時山口組三次団体幹部だった高木容疑者が、組織的なヤミ金融経営に乗り出していた梶山容疑者を同団体に招いたとされる。

 こうした経緯から、捜査本部は高木容疑者がヤミ金融の経営に直接関与していないものの、ワリコーがヤミ金融の収益から出ていたことを認識していた、と判断した。

 一連の捜査を受け、五菱会は二代目美尾組に名称変更されることが決まったとされる。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031121/mng_____sya_____006.shtml