2003年11月21日(金) 01時51分

個人情報紛失：生活保護記録、車上荒らしで盗まれる　静岡県（毎日新聞）

　静岡県は２０日、志太榛原健康福祉センター庵原分庁舎（静岡市）の男性職員（４０）が生活保護受給者名などを記した５２世帯分の「生活保護ケース記録」を自宅に持ち帰った際、車上荒らしに遭って紛失していたと明らかにした。受給世帯の氏名、診療記録や資産状況などの個人情報が記されていた。

　県によると、職員は係長級で、１２月分の保護費支給に必要な決裁を受ける本庁舎に自宅から直接向かおうと、今月１８日夜、記録を持ち帰った。だが車内に放置し、翌朝、車の窓ガラスが割られてなくなっていることに気付いた。県は記録の持ち出しを原則禁じている。県健康福祉総室の杉山純室長は「この職員は毎月、決裁の度に記録を自宅に持ち帰っており、上司も気づきながら注意しなかった。公文書管理を徹底する」と謝罪した。【北川仁士】

［毎日新聞１１月２１日］ ( 2003-11-21-01:51 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031121k0000m040149000c.html