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2003年11月21日(金) 01時25分

宮崎駿監督:スケッチ画の使用を拒否 福岡市の人工島事業で毎日新聞


 福岡市と第三セクター「博多港開発」が開発している博多湾の人工島(同市東区香椎浜)で進められる街づくりで、イメージスケッチを提供したアニメの宮崎駿監督が20日、スケッチや名前を事業計画に使わないよう求める手紙を山崎広太郎市長に送った。同日、市秘書課やマスコミ各社に同じ文面がファックスされた。

 手紙では、人工島の住宅開発「照葉のまちづくり」の報道について、「私の本分はアニメーション映画監督であり、住宅開発に関与する能力も体力も気力も時間もない。報道では『宮崎ジブリ島』などの表現が使われ、人工島開発に私自身が深くかかわるように書かれている」と指摘。自身が関与しない住宅開発が自分の名前やスケッチ画を基に行われることで結果的に市民に失望と損害を与えることが耐えられないとしている。

 このため「(自分は)人工島の開発に関係ない」と明言した上で、スケッチ画と宮崎監督の名前を一切使用しないよう求めている。

 宮崎監督が所長を務めるスタジオジブリの広報部によると、監督は市の要請があれば、近く福岡市に行って、直接説明したいという意向を示しているという。

 宮崎監督は、一番いい場所に保育園を作り、町の中心には原っぱがあり、家々には塀がないなど、自身が長年温めていた街づくりの構想を13枚のイメージスケッチに描き、福岡市に提供。市が今月14日に構想とイメージスケッチを公表した。

 宮崎監督の弟で代理人の至朗さん(57)は「宮崎監督はスケッチを提供しただけという認識だ。街づくりに深くかかわっていると誤解されることは危惧(きぐ)していた。報道を見て、約束が守られていないと判断したのでしょう」と話した。さらに「スケッチなしには街のイメージは伝えようがないので、街づくりの実現は難しくなると思う。誤解があると思うので、監督と直接会って話し合いたい」とも述べた。【徳永敬、栗田亨】

[毎日新聞11月21日] ( 2003-11-21-01:25 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031121k0000m040137000c.html