2003年11月21日(金) 01時02分

スケッチ使わないで＝宮崎駿さん、福岡市に−住宅開発に「責任負えぬ」（時事通信）

　アニメ作家の宮崎駿さん（６２）が提供したスケッチを基に福岡市が進めている博多湾の人工島（アイランドシティ）での住宅開発計画について、宮崎さんから「スケッチもわたしの名前も一切使用しないで」と求める手紙がファクスで届いたことを、２０日、同市が明らかにした。
　住宅開発は「人工島事業のイメージを変えたい」（山崎広太郎市長）とする同市が、約１年半前から宮崎さんの代理人で実弟の宮崎至朗氏（５７）が取締役を務めるグラフィック企画制作会社を通じて調整し、昨年６月に駿さんから１３枚のスケッチの提供を受けた。１４日に、スケッチや宮崎駿さんの写真の入った「コンセプトブック」を発表。原っぱのある住宅地の構想が盛り込まれている。
　手紙は「『理想の街』のスケッチを市長らに『参考にしてはどうか』とお見せしたのは事実」としながらも、「責任も負えない宅地開発がわたしの名前で行われ、結果的に市長、市民に大きな失望と損害を与えることになってしまう」などと記述。スケッチなどを「事業計画に一切使用しないでほしい。市民におわびすることも考えている」としている。　（時事通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000425-jij-soci