2003年11月20日(木) 22時10分

＜おれおれ詐欺＞“給与制”も　高校生ら５人を再逮捕　警視庁（毎日新聞）

　息子や孫を装う「おれおれ詐欺」事件で、警視庁捜査２課は２０日、東京都三鷹市深大寺３、無職、古川晃（２２）と同所、同、丸岡淳平（２２）の両被告＝詐欺罪で起訴＝と、江戸川区の定時制高校生など少年３人の計５人を詐欺容疑で再逮捕した。５人は判明分だけで約１０００万円に上るだまし取った金を、「月給」として分配し、少年には額に応じて「成功報酬」も払っていた。“給与制”の「おれおれ詐欺」グループが明らかになったのは、全国でも初めてという。

　調べでは、５人は１０月中旬ごろ、都内や群馬県内の女性３人の家に孫などを装って電話し、「友人の車で事故を起こし、修理代に５０万円必要」などとうそを言って、指定した口座に計１５０万円を振り込ませた疑い。５人とも容疑を認めている。古川、丸岡の両容疑者、そして少年３人は、それぞれ小中学校の同級生。

　少年は指定された駅に集められ、迎えに来た丸岡容疑者の車で駐車場などに移動し、車内から電話していた。古川容疑者はインターネットなどで売買されている偽名の振り込み用口座の買い取りなどを担当していた。

　金はコンビニエンスストアなどで下ろし、毎月２５日ごろに月給として分配。「基本給」は少年が月２０万〜２５万円、古川容疑者ら２人は月５０万〜７０万円。少年が振り込みを成功させると５０万円ごとに２万円の成功報酬が出ていた。【立山清也】（毎日新聞）

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