2003年11月20日(木) 19時26分

五菱会会長を指名手配　ヤミ金帝王から５０００万円（共同通信）

　指定暴力団山口組系組員らのヤミ金融事件で、警視庁生活経済課などの合同捜査本部は２０日までに、「ヤミ金の帝王」梶山進容疑者（５４）＝組織犯罪処罰法違反容疑で再逮捕＝からヤミ金融の収益を受け取っていたとして、同法違反（犯罪収益等収受）の疑いで、２次団体「五菱会」会長高木康男容疑者（５５）＝静岡県焼津市八楠＝を指名手配した。
　五菱会は昨年１０月、３次団体「陣内組」の組長だった高木容疑者が会長に抜てきされて発足。捜査本部は、高木容疑者が、側近で五菱会の実質ナンバー２の梶山容疑者から受け取った多額の収益を山口組に上納したことが会長昇格につながったとみて捜査していた。
　調べでは、高木容疑者は２００１年７月中旬から０３年４月上旬にかけて、梶山容疑者らが傘下のヤミ金融業者から得た収益で購入した金融債券（５０００万円相当）を受け取った疑い。
　債券は無記名の割引金融債で、ヤミ金融の店長らが分割で購入した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000176-kyodo-soci