悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月20日(木) 12時26分

「スパイウェア」が投げ掛ける危険な新トレンドZDNet

 英国のクレジットカード会社の従業員に今年7月届いた一通の電子メールには、ある機能が隠されていた。社外秘データを記録して、ネット経由で送信してしまうという「スパイウェア」の機能だ。

 この電子メールは「Wedding Invitation」(結婚式へのご招待)の件名で届き、一見、スパムか普通のワームのように見えた。しかしセキュリティ企業Clearswiftのコンサルタントは、特定の情報の入手を狙った攻撃の一環だと考えるようになっている。これは企業のセキュリティにとって悪夢のような事態だ。

 この出来事は、コンピュータへの不正侵入においてスパイウェアの役割が脚光を浴び始めているという危険な新トレンドにスポットを当てるものだと、Clearswiftは指摘する。ネットワークを混乱させることで注意を引こうとする比較的悪意のない攻撃は影を潜め、現金の引き出しに使えるパスワードなどの秘密情報を盗もうとするもっと高度な試みが台頭してきている。

 スパイウェアをめぐる懸念はここ数年で高まっていたが、ここに来て世界のコンピュータセキュリティ業界や政界で、この懸念が頂点に達し始めている。

 しかし、こうしたソフトを取り締まる動きも加速しており、米国議会の委員会ではスパム対策法案を審議する過程で11月19日、この問題に関する証言が行われた。

 また、人気ソフト「Ad-Aware」と「Pest Patrol」のメーカーをはじめとする民間企業でつくるConsortium Of Anti-Spyware Technology Vendors(COAST)は、「スパイウェア」と「アドウェア」の用語を定義し、Ad-Awareなどのソフトで遮断されたくない企業向けに、行動指針を勧告する取り組みを進めている。→詳細記事(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000024-zdn-sci