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2003年11月20日(木) 12時09分

「おれおれ詐欺」3800件、被害22億円朝日新聞

 「おれ」などと息子や孫を装って切迫した電話を高齢者らに掛け、金を振り込ませる「おれおれ詐欺」の被害の届け出件数が、今年1〜10月で3807件(うち未遂1039件)、被害総額は22億6000万円にのぼっていたことが20日、警察庁の調べで分かった。年末に掛けて被害は拡大傾向にあり、同庁は注意を呼びかけている。

 おれおれ詐欺は、今年に入って被害が目立ち始め、5月にいきなり420件を記録した。それ以後も3けたで推移していたが、10月には1158件を数えた。首都圏を中心に全都道府県で被害が出ている。

 被害のうち、摘発に至ったのは108件、逮捕者は39人だった。電話をしたのは若い男が多く、多くの場合、電話役、振り込まれた金の引き出し役、その監視役などとグループで役割分担をしているという。

 だましの名目は、交通事故を起こしてしまい、その示談金を求めるケースが最も多くて2792件。次いで消費者金融に対する借金返済が486件。付き合っている女性が妊娠し、その中絶費用を求めるものも205件あった。被害額は数十万円がほとんどだが、何回も被害にあう人や、100万円以上をだまし取られた人もいた。

 犯人が金の振込先として指定する銀行口座は、インターネットのオークションで2万〜3万円で競り落としたり、「口座屋」という専門業者から購入したりした他人名義のものが多いという。

 同庁は、怪しい口座を発見したときには、迅速に口座を凍結するよう金融機関に申し入れをしている。

(11/20 11:32)

http://www.asahi.com/national/update/1120/016.html