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2003年11月20日(木) 12時24分

肺の動脈を損傷、63歳女性死亡 京大病院で手術ミスか朝日新聞

 京都大医学部付属病院(京都市左京区、田中紘一病院長)は20日、京都府内の肺がんの女性(63)の左肺を切除する手術の際に動脈から大量出血し、血管壁がはがれて血液が正常に循環しなくなり死亡した、と発表した。手術中に過って動脈を切った可能性もあるという。病院は同日、文部科学省や近畿厚生局、川端署に報告し、院外委員も含めた医療事故調査委員会を近く設置する。川端署は関係者から事情を聴くことを検討している。

 記者会見した中村孝志・副病院長らによると、女性は今月12日、肺がんの手術のため入院。18日、がんのある左肺の上部を切除する手術後、肺を胸壁につないでいるじん帯を電気メスで切る最中に大量出血した。過って動脈を切った可能性もあるという。

 止血処理でもなかなか出血は止まらなかった。人工呼吸器を付けたが、女性は19日に亡くなった。手術を担当したのは同様の手術を18例経験している呼吸器外科の講師らだった。

 中村副病院長は「このような事態が生じたことを心より謝罪したい」と述べた。

 京大病院では00年2月、女性看護師が入院中の女性(当時17)の人工呼吸器の加湿器に蒸留水と間違えて消毒用エタノールを注入、女性を同年3月に急性エタノール中毒などで死亡させる事件があった。看護師は業務上過失致死罪で起訴され、京都地裁で禁固10カ月執行猶予3年の判決を受けた。

(11/20 12:18)

http://www.asahi.com/national/update/1120/020.html