2003年11月20日(木) 03時03分

＜リムジンバス＞高速湾岸線を１００ｍ逆走（毎日新聞）

　羽田、成田両空港と首都圏各地を結ぶ路線バスや貸し切りバスを運行している「東京空港交通」（東京都中央区）のリムジンバスが７月、港区の高速道路で誤って出口を通過し、バックで約１００メートル逆戻りしていたことが分かった。男性運転手（４２）は、毎日新聞が同社に取材した後になって会社に報告した。

　同社によると、逆戻りしたのは、羽田空港発東京シティ・エアターミナル（中央区）行きの路線バス。７月１１日午後８時ごろ、港区台場２の高速湾岸線「１３号地」出口を通過し、約１００メートル先で路肩に寄せて停車、そのまま約３分かけて出口までバック、前進して出口を降りた。

　バスは終点までの途中で台場地区周辺の４カ所の停留所に止まることになっていたが、運転手は終点への直行便と勘違いし、出口を通過したという。バスには６人の客が乗っていたが、客の１人は「出口への分岐点までバックした時、出口に入る車と接触しないかと不安だった」と話している。

　同社は毎日新聞から取材を受けて内部調査し、事実を確認した。運転手は「バスを止めた後、客に説明し、他の車にクラクションを鳴らされることもなかったので、報告の必要はないと思っていた」と話しているという。

　今月５日には、ＪＲ東海バスの東名高速路線バスが静岡県内のインターチェンジ付近で約４００メートル逆戻りするケースがあった。【鮎川耕史】

　東京空港交通総務部の話　お客様に不安を与え、おわびします。研修や管理体制をしっかりしていきます。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000164-mai-soci