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2003年11月19日(水) 00時00分

警察官名乗り事故示談金詐欺/県内で相次ぐ朝日新聞・

 巧妙化に県警「注意を」

 警察官を名乗り交通事故の示談金をだまし取る詐欺事件が、10月から県内で相次いでいる。事前に家族の名前や個人情報を調べたらしく、作り話を信用させていた。県警は「オレオレ詐欺が巧妙化した。警察が交通事故の示談に介在することはない」と、注意を呼びかけている。

 調べでは、11月13日午後1時ごろ、秋田市の無職女性(36)に秋田署員を名乗る男から電話があった。男は「ご主人が山形市内で交通事故を起こした。事故の相手は弁護士で、車には妊婦も乗っていた。おなかの子が死ねば、ご主人は殺人になり、刑務所に行くことになる」と話し、事故相手の携帯電話に連絡するよう促した。女性が電話をかけると、弁護士を名乗る男が「示談の手付けとして、50万円送金して欲しい」と語り、横浜市内の銀行口座を告げたという。

 女性は、夫が山形市内に単身赴任していたため信用し、自宅にあった20万円を現金自動出入機(ATM)で送金した。その後、夫と連絡が取れ、詐欺だと知った。

 また、10月6日正午ごろ、皆瀬村の自営業女性(56)に警察官を名乗る男から「息子さんが大阪で交通事故を起こした。示談金の73万円をすぐ振り込んで」と、電話があった。息子が大阪に出張中だったため、女性は信用し、73万円を振り込んだという。

 同日午後1時半ごろには、秋田市の無職男性(61)宅にも「秋田署の○○です。あなたの息子が信号無視をして正面衝突した。48万5千円で示談にするからお金を用意して」と電話があった。男性が息子に電話を代わるように言うと、別の男が泣き声で「事故を起こした」と話した。このため男性は電話を切ったという。

 県警捜査2課によると、オレオレ詐欺や、親族などを語り示談金を要求する詐欺事件は、今年3月から10月末までに、15件起き、被害額は約1100万円にのぼった。

 県警広報広聴課は▽事実関係の分からない要求には応じない▽不審な電話があったときは、警察に相談する−−など注意を呼びかけている。
(11/19)

http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=5270