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2003年11月19日(水) 22時13分

<宿泊拒否>「ハンセン病、認識不足だった」と謝罪毎日新聞

 熊本県南小国町の黒川温泉にある「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が、国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(同県合志町)に入所する元患者の宿泊を拒否した問題で、同ホテルの前田篤子総支配人は19日、「(ハンセン病への)認識不足で多くの方々に迷惑を掛けた。深く反省し、心から謝罪したい」と語った。20日に同園に出向いて直接謝罪する。

 前田総支配人は「多くの方々にご迷惑を掛けた。園の方にも大変不快な思いをさせた」と謝罪した上で、「私が頑固なために(宿泊拒否という)意見を貫き通したが、懇意にしている同業者などの話を聞き、これ以上認識不足を貫き通すわけにはいかないと考えた」と語った。同園には電話で謝罪のため訪問する意向を伝えたという。

 同ホテルは当初、宿泊拒否の理由について「ハンセン病をすべての宿泊客が理解しているわけではない。他の客に迷惑が掛かる」などと説明。これに対し、地元温泉街の旅館などでつくる黒川温泉観光旅館協同組合が「イメージダウンにつながり、組合の信用を損ねた」などとして18日夜に除名方針を決めていた。

 同組合の小林茂喜組合長は「われわれが謝罪して済む問題ではないかもしれないが、早期に謝罪して信頼回復に努めてもらいたい」と話した。

 前田総支配人からの電話を受けた恵楓園入所者自治会の太田明会長は「形ばかりの謝罪は受けるつもりはない。謝罪の真意をきちんと説明してもらう」と語った。

 一方、県は19日、「正当な理由なく宿泊を拒否した疑いがある」として旅館業法に基づき同ホテルの関係者から事情を聴き、宿泊予約簿などの関係資料の任意提供を受けた。県生活衛生課は「早期に事実確認を行いたい」と話している。【石川淳一】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031120-00000042-mai-soci