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2003年11月19日(水) 23時42分

心臓傷つける?乳児死亡、神戸大病院でカテーテル挿入中朝日新聞

 神戸大学医学部付属病院(神戸市中央区、横山光宏病院長)は19日、入院中の乳児に対して心臓近くの静脈にカテーテルを挿入する処置をしていたところ、血圧低下などの状態になり、3日後に死亡したと発表した。同病院はカテーテルで心臓を傷つけた事故の可能性があるとして家族に事情を説明し、文部科学省や生田署に報告した。同署は業務上過失致死の疑いもあるとみて、医師らから事情を聴く。

 この日記者会見した横山病院長らによると、乳児は今月上旬に口の中に腫瘍(しゅよう)があるために来院し、悪性と診断された。病院は抗がん剤を点滴するために心臓に近い静脈にカテーテルを入れたところ、処置中に脈が遅くなり、血圧が低下。開胸して血液循環を補助しようとしたところ、心臓の右房壁に約3ミリの穴があき、心臓周辺に血液がたまって心機能に障害が起こる心タンポナーデを発症していたという。

 すぐに穴を縫い合わせ、併発した高カリウム血症に対しても血液中の有害物質を浄化する透析をしたが、乳児は3日後に循環不全のために死亡した。病院側は「処置で心臓に穴があいたかどうかや死因との関係についてはこれからさらに調査したい」としている。

 横山病院長は会見で「ご冥福をお祈りするとともに、ご家族のみなさまに深くおわび申し上げます」と謝罪した。同病院では10月にも投薬ミスが発覚している。横山病院長は「もう一度医療の安全についての総点検をしたい」と話した。

(11/19 23:16)

http://www.asahi.com/national/update/1119/036.html