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2003年11月18日(火) 00時00分

天文館で防犯カメラ稼働開始 懸念の声も朝日新聞・

 鹿児島市・天文館で16日から、49台の防犯カメラが稼働を始めた。主に夜間に、店のシャッターへの落書きなどに対処するため、毎日午後5時〜翌午前9時の間、録画する。商店街は安全性をPRするが、「監視社会が強まる」と反対する動きもある。

 カメラは、アーケードの天井近くの高さ約5メートルの位置に設置されている。見上げてもわかりにくい。

 11商店街振興組合でつくる中央地区商店街振興組合連合会(中振連、平岡太一郎理事長)によると、映像はハードディスクに1週間保存し、自動的に上書きされる。

 個人が特定できる解像度だが、映像はパスワードを打ち込まない限り閲覧できない。閲覧の可否は各商店街代表からなる運用委員会が決めるという。

 服飾店の男性は「いつもシャッターに落書きされる。抑止効果になれば」と期待する。平岡理事長は「厳格な運用要領で個人のプライバシーにも十分配慮している」。いたずらや事件が起きても映像の捜査機関への任意提供はしない方針だ。

 だが、懸念の声は根強い。17日、鹿児島大で開催中の鹿大祭で、東京の桜井光政弁護士は「監視社会」の危険性を訴えた。警察が全国の道路で通過車両のナンバーを記録する装置「Nシステム」がプライバシーを侵害するとして国を訴えた訴訟の原告団長を務める。

 学生ら約30人を前に「自らの行動を他人に公にするかどうかは自分の意思でやるべきで、あらかじめ録画されるのはプライバシー権を侵害する」と話した。天文館の防犯カメラについても「市民や有識者らが加わる第三者機関が定期的に運用をチェックする必要がある」と指摘した。


(11/18)

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news02.asp?kiji=3304