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2003年11月18日(火) 14時41分

首都高のETC夜間割引28日から…深夜ほど安く読売新聞

 国土交通省は、首都高速道路を走るETC(ノンストップ自動料金収受システム)車に対する夜間割引実験を今月28日夜から実施する方針を決めた。

 東京都内で普通車は現在の700円から最大300円割引して400円に、神奈川県内では現在の600円から最大300円割引して約300円になる。大型車も同様の割引率が適用される。ただ、首都高を利用する約8割のETC未設置のドライバーらから不満も出そうだ。

 値下げは28日以降、午後10時から午前6時まで行われるが、割引率は普通車、大型車とも1時間ごとに深夜ほど高くなる「階段式」。

 都内を走る首都高・東京線の場合、割引率は5%から34%まで4段階。ETC利用の際に5万円を前払いすると常時13・8%割引になるので、この前払い割引と合わせると、午前1時から同4時までは43%割り引かれ、普通車の料金は700円から400円になる。

 一方、神奈川県内を走る首都高・神奈川線は10%から42%まで3段階で割引し、前払い割引と合わせると、午前0時から同4時までは50%割り引かれ、普通車の料金600円は最大で半額の300円になる。

 割引を階段式にした理由について、国交省は「午後10時から一気に割り引くと、割引開始を待つ車の列が入り口にできて、ほかの車の通行の邪魔になる恐れがあるため」などと説明している。

 首都高を利用する車は1日平均約112万台(昨年度)で、そのうち平日午後10時から午前6時までの利用車は約20万台。

 ETC夜間割引による首都高速道路公団の料金収入減収分は、国と同公団に出資している自治体(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、横浜市、川崎市)が半分ずつ負担する。今回の夜間値下げは、来年2月末までの3か月間の暫定的な割引実験だが、大きなトラブルがなく、出資自治体の協力が得られれば、その後も継続して実施される可能性が高い。

 ETCを利用するためには、車載器を購入しなければならない。首都高利用車のETC利用率は現在14%だが、国交省では夜間割引の実施によってETC利用率アップも期待している。

 ただ、夜間割引時間以外でETCを利用した場合、前払いによる13・8%の割引しか受けられず、首都高の回数券の割引率18・4%より低い。ETCを使ってゲートを通過すると、回数券で支払えなくなるため、今後は回数券の取り扱いをどうするかが焦点となりそうだ。

 ◆ETC=車のダッシュボードなどに取り付けた車載器に専用カードをセットし、車載器の電波を料金所のアンテナが感知して車はそのまま通過、料金は後でカード決済する。渋滞緩和などを目的に一昨年3月から運用が始まった。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031118-00000006-yom-soci