2003年11月17日(月) 21時41分

客の通帳だまし取り預金引き出す…群馬銀元係長を逮捕（読売新聞）

　栃木県警捜査２課と佐野署などは１７日、客の定期預金通帳をだまし取り、預金を勝手に解約して引き出したとして、同県葛生町富士見町、元群馬銀行栃木支店渉外係長、恩田実容疑者（４３）（９月に懲戒解雇）を詐欺の疑いで逮捕した。

　調べでは、恩田容疑者は昨年７月２９日、同県下都賀郡の女性顧客（８２）に対し、「定期預金を大口にまとめる」などとうそを言って通帳１通をだまし取り、定期預金５口、約１５４０万円を勝手に解約した疑い。引き出した金は、行内で決済を受けることができなかった別の顧客への融資に回していたという。

　恩田容疑者は、昨年７月から今年８月までに、７０—８０歳代の４人の顧客から、同様の手口で預金をだまし取ったほか、建設会社から預かった現金を着服したことも認めているという。被害総額は約１億７００万円に上ると見られ、県警は、詐欺と業務上横領の疑いで裏付け捜査を進めるとともに、金融機関従業員らの個人的な貸し付けを禁じた出資法にも違反するとみて調べている。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031117-00000413-yom-soci