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2003年11月17日(月) 05時00分

盗聴ほかにも5人、武富士元課長が供述読売新聞

 消費者金融大手「武富士」を巡る電話盗聴事件で、逮捕された同社元課長中川一博被告(42)が、警視庁捜査2課の調べに対し、逮捕容疑のジャーナリスト以外にも、元同社支店長や別のジャーナリストなど計5人の関係先を盗聴したと供述していることが16日、分かった。

 捜査2課が中川被告から入手した、盗聴したとされる71本のテープには、逮捕容疑の盗聴を含め計5人分が録音されていたが、このうち別のジャーナリストの分については、実際に会話した内容であることをジャーナリスト本人も確認、同課は立件に向けて裏付けを進めている。

 中川被告は調べに対し、盗聴したのは、2000年8月ごろからの約7か月間で、対象は、同社員から暴行を受けたとして告訴していた元支店長ら同社関係者3人と、ジャーナリストなどマスコミ関係者3人だったと供述したという。

 捜査2課が入手したテープのうち約40本は、逮捕容疑になったジャーナリスト宅の録音だが、二十数本は別のジャーナリストが2001年1月から2月の間に都内の事務所の電話で交わした会話の録音だった。

 このジャーナリストは武富士に関する記事を執筆したことはなかったが、「取材の過程で、武富士の抱える問題の核心に触れる部分に迫ったと感じていた」と話しているという。

 残る数本には、元支店長が2000年9月に、広島県福山市内の実家の電話で交わしたとみられる会話などが録音されていた。元支店長は在職当時、業務指導で本社から訪れた社員に殴られたとして、この社員を刑事告訴。社員は傷害容疑で逮捕されており、元支店長側の対応を探る目的で盗聴したとみられている。

 ジャーナリスト以外の盗聴についても、逮捕された重村和男容疑者(57)が代表を務める「アーク横浜探偵局」が仕事を請け負っていたとみており、捜査2課では調べを急いでいる。

 この一連の盗聴について武富士側では「違法な行為を依頼したことはない」として関与を否定している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031117-00000301-yom-soci