2003年11月17日(月) 16時41分

批判的な別の５人も盗聴　「武井会長の指示」と強調（共同通信）

　消費者金融大手「武富士」の元社員らによる電話盗聴事件で、電気通信事業法違反容疑で逮捕された同社元渉外担当の中川一博容疑者（４２）らが、逮捕容疑となったフリージャーナリスト以外にも武富士に批判的だったジャーナリストや元社員ら計５人を盗聴していたことが１７日、分かった。
　警視庁捜査二課は、盗聴を始めた経緯や動機について中川容疑者らをさらに追及するとともに、押収した資料の分析を進め、武井保雄会長（７３）の関与の有無についても調べている。
　中川容疑者は業務上横領事件の公判で、盗聴の対象者について「武井会長や息子らを批判するジャーナリスト関係者」「武井会長の強い猜疑心（さいぎしん）から社内の危険分子とみられた社員や元社員」と陳述。具体的にジャーナリスト２人と社員ら３人の名前を挙げた。２０００年８月から自宅や事務所に盗聴器を設置したという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031117-00000118-kyodo-soci