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2003年11月17日(月) 15時06分

<ヤミ金収益>小口分散し両替 本人確認避け 梶山容疑者指示毎日新聞

 指定暴力団山口組五菱会系のヤミ金融事件で、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)容疑で再逮捕された「ヤミ金の帝王」、梶山進容疑者(54)が、配下の店長らにヤミ金融の収益などを米国紙幣で200万ドルに両替させた際、窓口で本人確認を求められない小口に分散していたことが警視庁などの合同捜査本部の調べで分かった。店長らは偽名を使って両替するよう梶山容疑者らに指示されており、捜査本部は不法収益を巧妙に隠そうとしたとみている。

 梶山容疑者と傘下のヤミ金グループTO社長、松崎敏和容疑者(34)は昨年7〜11月、店長らに偽名や架空の住所を使わせ、総額約2億5800万円を東京都内の銀行系信販会社などで100ドル紙幣で計208万7000ドルに両替させたことが分かっている。捜査本部で分析した結果、両替はいずれも500万円未満の額で139回に上り、20人弱の偽名が使われていた。

 梶山容疑者が両替を指示した昨年の時点で、外為法は金融機関の口座でのマネーロンダリング(資金洗浄)などを防止する目的で500万円を超える両替について本人確認を義務付けていた。

 今年1月には、預貯金口座開設などの取引の際に顧客の身元を確認する本人確認法が施行され、200万円を超える金融取引や両替について、運転免許証などでの本人確認が義務付けられた。同法施行後、梶山容疑者らは両替を取りやめたという。【田中義宏】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031117-00001053-mai-soci