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2003年11月17日(月) 13時18分

「子ども誘拐、金振り込め」うその脅迫電話、都内で続々朝日新聞

 家に突然電話がかかってきて「子どもを誘拐した。無事に返して欲しければ金を振り込め」などと脅迫的な言葉で現金を要求する事件が、東京都内で今年に入って40件余り起きていることが警視庁の調べで分かった。全くの作り話だが、子どもを心配して振り込んでしまった例も5件あり、被害総額は660万円にのぼる。10月以降、事件は急増しており、警視庁は恐喝と恐喝未遂容疑で捜査するとともに、「絶対に金を振り込まず、すぐに警察に届けてほしい」と呼びかけている。

 捜査1課によると、手口はこうだ。

 かかってきた電話に出ると、泣いたり助けを求めたりする声がいきなり聞こえてくる。動転して「○○ちゃん、大丈夫?」などと子や孫の名前を口にすると、男が出てきて「○○を預かった。返して欲しければ30分以内に金を振り込め」。拒むと「ばらばらにするぞ」「マグロ船に乗せるぞ」などと脅す。

 男は銀行などの口座番号を告げ、100万〜200万円を要求する。肉親を装って泣き落とす「おれおれ詐欺」とは異なり、脅しに徹している。インターネットで売買されている口座が使われているという。

 同課が確認したのは40件余。2〜9月は計10件だったが、10月に入って19件と急に増えた。11月は16日までに12件起きた。

 実際に被害を受けたケースも5件出ている。今月13日には世田谷区の女性(79)が150万円、14日には足立区の女性(63)が270万円を振り込んでしまった。また、13日には世田谷区の女性(75)が近くの信用金庫で230万円を引き下ろそうとしたが、職員が女性の様子がおかしいことに気づいて振り込みをやめさせた。

 捜査1課は「親族本人に安否確認の電話を入れるなど冷静に対応してほしい」と話している。

(11/17 13:18)

http://www.asahi.com/national/update/1117/019.html