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2003年11月16日(日) 00時00分

『武富士』事件 中川容疑者『会長の直接指示で行動』 東京新聞

 大手消費者金融「武富士」元社員らによるジャーナリスト宅盗聴事件で、電気通信事業法違反容疑で逮捕された元社員中川一博容疑者(42)の上司だった社員が、警視庁の事情聴取に対し、中川容疑者の同社での役割について、「武井保雄会長からの直接の指示、命令で行動していた」と供述していたことが十五日、分かった。同容疑者が中堅社員の立場ながら、首脳部とのホットラインを持っていたわけで、捜査二課は盗聴行為についても、武井会長ら上層部からの指示があったのか、慎重に調べている。

 同課は同日、中川容疑者、同社元専務、小滝国夫容疑者(61)ら五人を送検した。

 中川容疑者は、一九九四年十二月から二〇〇一年六月まで本社渉外部や法務部に在籍。上司の社員は事情聴取の中で、中川容疑者の仕事は「一貫して暴力団や総会屋、右翼対策などに従事してきた」と特別な業務だったことを説明した。

 九六年夏、当時中川容疑者の直接の上司だった渉外部長と総務課長が相次いで会社を辞めて以降は、同容疑者が一人で特別な仕事に対応していたという。

 社員は「(中川容疑者は)武井会長からの直接指示、命令で行動し、大きな権限が与えられていた。本社社員のほとんどが(同容疑者の特別な仕事内容と立場を)知っていた」としている。

 さらに「武井会長の指示で行動する中川容疑者には、部署の垣根を越える大きな権限があった。他の部署の社員にも、指示を出すことも可能だった」とも供述。

 捜査二課は、中川容疑者が武井会長と直結する特別な立場だったとみて、盗聴という違法な仕事について上層部の関与の有無に関心を寄せている。

 武富士広報部は盗聴に関し、「会長をはじめ、会社として組織的な関与は一切ない」と全面的に否定している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031116/mng_____sya_____005.shtml