2003年11月16日(日) 16時54分

住民票移し保険金受取人に　フィリピンの邦人殺害（共同通信）

　多額の海外旅行傷害保険に加入していた栃木県足利市の元郵便局員和田恵一さん＝当時（４０）＝が２００１年６月にフィリピンで殺害された事件で、和田さんの住民票が事件の約３カ月前、殺人容疑で逮捕された知人の中島長美容疑者（５４）の自宅に移された結果、中島容疑者が保険金の受取人になったことが１６日、足利署捜査本部の調べや関係者の話で分かった。
　第三者は通常、保険金の受取人になることができず、捜査本部は、中島容疑者が殺害する和田さんの保険金を受け取るため「同居」を装った疑いがあるとみている。
　捜査本部は１６日、殺人容疑で中島容疑者ら２人を送検した。
　調べでは、和田さんは２０００年１２月ごろから、中島容疑者宅に近いアパートで生活。住民票は０１年３月９日、中島容疑者宅に移された。
　関係者によると、和田さんはフィリピンに計４回渡航し、毎回、海外旅行傷害保険に加入。２回目までは弟が受取人だったが、０１年４月の３回目以降は中島容疑者が受取人になった。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031116-00000071-kyodo-soci