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2003年11月16日(日) 00時00分

県内で「融資詐欺」増加の兆し東奥日報

 高額の融資をうたい、申込者から審査料などの名目で多額の金をだまし取る「融資詐欺」の被害が、県内でも増え始めている。九月以降、県警に被害を訴える相談が増えており、中には数百万円をだまし取られたケースも。県警警察安全相談室は「詐欺の疑いが強い。電話一本で融資をするような甘い話はない」と注意を呼び掛けている。

 同相談室への融資詐欺に関する相談件数は、八月が二件だったのが、九月は十件、十月は十六件と、上昇カーブを描いている。

 手口は、チラシやダイレクトメールで高額低利の融資をうたい、多重債務者などを勧誘。電話で申し込んできた人に対し、「データを削除する費用が要る」「審査が必要」「あなたの返済能力を見たい」などの理由をつけて、繰り返し数万円から十数万円を送金させる。その後、連絡が取れなくなる−という流れだ。

 被害者は、度重なる業者からの指示に素直に従い、繰り返し数十万円を送金してしまうケースがほとんど。同相談室は「従わないと融資してもらえない−と考えてしまう心理に、業者は付け込んでいる」と推測している。

 業者の中には、申込者に対して「あなたには融資できない」と一度断りながら、数日後に「融資が可能になった」と電話をかけて勧誘する”心理作戦”で、金をだまし取る巧妙な手口もあった。

 県貸金業協会によると、通常登録業者は「データ処理料」などの名目を融資条件にして、手数料を請求することはないという。

 同相談室は「年利1−2%といった極めて低利の融資は実質的にはありえない。軽々に信用しないでほしい」と話している。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/1116/nto1116_13.html