2003年11月16日(日) 03時00分

武富士事件：記者や元社員が集団反訴へ　名誉毀損で訴えられ（毎日新聞）

　盗聴事件で家宅捜索を受けた消費者金融大手「武富士」の批判報道をめぐり、同社から名誉棄損で訴えられているフリージャーナリストや元社員が１５日、都内で会議を開き、集団反訴する意向を固めた。警視庁が強制捜査に着手したのを「追い風」に裁判を有利に進めたい構えだ。

　反訴の意向を示したのは、同社が東京地裁に起こして係争中の複数の名誉棄損訴訟のうち、盗聴疑惑を雑誌で報道したフリージャーナリストや、ホームページや本で同社の業務実態を暴露した元社員ら５件の７人。

　同社の業務の問題点を指摘した単行本「武富士の闇を暴く」を編集して５５００万円の損害賠償訴訟を起こされた「武富士被害対策全国会議」代表、新里宏二弁護士は「武富士は不当な提訴をしており、共同歩調で対抗したい」と話している。【三木陽介】

［毎日新聞１１月１６日］ ( 2003-11-16-03:00 )

http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031116k0000m040115000c.html