悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月16日(日) 09時28分

武富士元専務、別の盗聴関与認める読売新聞

 消費者金融大手「武富士」を巡る電話盗聴事件で、逮捕された同社元専務小滝国夫容疑者(61)が警視庁捜査2課の調べに対し、在職中に別の盗聴に関与していたことを認めていることが15日、分かった。

 今回の事件の中心人物として逮捕された同社元課長、中川一博被告(42)が「小滝容疑者から盗聴を引き継いだ」と供述していることも判明。捜査2課では、武富士社内で盗聴行為が長年続いていた疑いがあるとみて、組織的な関与を調べている。

 小滝容疑者は2000年6月ごろ、武富士を退職したが、そのころ、別の社員を通じ、横浜市の探偵事務所「アーク横浜探偵局」代表、重村和男容疑者(57)を中川被告に紹介したとして、電気通信事業法違反ほう助容疑で逮捕された。

 調べに対し、小滝容疑者は容疑を否認しているものの、「在職中、自分で探偵事務所に盗聴を依頼したことがある」などと供述したという。ただ「自らの判断でやった」として、上層部からの指示は否定した。

 一方、中川被告は自分の業務上横領事件の公判などで、「重村容疑者が『以前は小滝容疑者から盗聴を依頼されていた』と話しているのを聞いた」などと陳述。「武井保雄会長の秘書から、盗聴を依頼する探偵事務所などを記したB5判の一覧表を渡された」「社内では、盗聴について『耳の件』という隠語を取り決めていた」とも述べていた。

 重村容疑者は「武富士からは、1996年ごろから仕事をもらっていた」と供述しているという。

 小滝容疑者は71年4月に武富士に入社。81年2月に常務、91年2月に専務に昇格し、営業や事業部などを担当。社内では武井会長の側近などと呼ばれていた。

          ◇

 武富士を巡る電話盗聴事件で、警視庁捜査2課は15日午後、逮捕した5容疑者を東京地検に送検した。また、14、15両日の捜索で会長室や管財開発室など関係部署から、段ボール箱数百箱分の関係書類などを押収した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031116-00000103-yom-soci