悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年11月15日(土) 08時31分

TVとネット連動 デジキャス、20日から番組開始朝日新聞

 テレビ番組にインターネット情報を組み合わせる放送が20日、BSデジタル放送の一部で始まる。視聴者が番組を見て、より詳しい情報を知りたい場合は、ADSLなどのブロードバンド(高速・大容量通信)から放送局側のサーバーに接続し、情報をテレビ画面に呼び出せるようになる。総務省も、テレビで公共施設予約などをできるようにする実験を来年2月に開始予定で、放送と通信の融合に一歩踏み出す。ブロードバンドとの結合が本格化すれば、テレビが家庭の情報端末の中心に座る可能性が出てくる。

 テレビの双方向機能は00年に始まったBSデジタル放送で導入されたが、普通の電話回線を使っている。テレビ画面上で、クイズの解答や資料請求、購入申し込みといった情報を、受信機側から放送局側に一方的に送るだけだ。受信機にインターネット接続機能がなかったためで、インターネット上で提供されているような膨大な情報を受信機側に取り込むことは出来なかった。

 放送を開始するのは、BSデジタル933チャンネルのデータ放送局デジタル・キャスト・インターナショナル(デジキャス、増田信二社長)。

 デジキャスは、三つの番組に関する詳しい情報を同社のサーバーに蓄積し、受信機側とはブロードバンドで結ぶ。番組の視聴者は、さらに情報をほしいとき画面に合わせてリモコンを操作、ブロードバンドを使ってデジキャスのサーバーにアクセスし、詳しい情報を画面に呼び出す。

 視聴者が見られるのは、放送局側が用意した情報に限られる。他のインターネット上のサイトにはアクセスできない。

 この放送が見られるのは、夏から発売され始めた地上デジタル放送対応テレビ受信機で、ブロードバンド接続機能のあるタイプ。BS、CSデジタル放送も受信できる。ブロードバンドへの加入は必要だ。

 933チャンネルはデータ放送(無料)で、静止画像が中心。受信機の機能上の制約から、一つの番組で提供できるのは現在、十数画面に限られる。インターネットとの接続で、提供できる画面は大幅に増える。

 総務省の行政サービス実験は、来月から始まる地上デジタル放送で行う。2月から、岐阜市内の151世帯に向けて地域情報をデータ放送で送り、インターネットを連動させてスポーツ施設予約や講座受講申し込み、アンケートなどをできるようにする計画だ。

(11/15 08:31)

http://www.asahi.com/business/update/1115/004.html