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2003年11月15日(土) 00時00分

フォレックスジャパン 投資金の回収不能朝日新聞・

説明会に400人、批判噴出
顧客ら、一部は賠償請求へ


 金沢市に支店を持つ外国為替証拠金取引仲介業の「フォレックスジャパン」(本社・那覇市)が顧客から集めた投資金の大半が回収不能になり、14日、金沢市内のホテルで許田明炎社長らが出席して説明会があった。集まった顧客からは厳しい批判が相次いだ。顧客らは今後裁判などで責任を追及するという。

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 フォレックス社は00年9月に設立。少額の証拠金をもとに約10倍の外貨売買を繰り返して差益を得る「外国為替証拠金取引」を全国の顧客に勧めていた。「90%以上の勝率を実現するコンピューターシステムで確実な利益を」と宣伝して、全国の約5千人から約200億円を集めていた。しかし、資金運用をしていたマカオの提携会社の業務停止により、今月、そのうち125億円の回収が不能になったという。金沢支店は北陸3県を中心に顧客千数百人から数十億円を集めていた。一部顧客によると、「年間18〜23%の利益が見込める」と勧誘されたという。フォレックス社は事業継続を断念し、清算される見込みとなっている。

 県警や警備員が警戒するなか、説明会には約400人の顧客が参加。会は非公開で進められ、報道陣が入室を許されたのも冒頭の写真撮影だけ。出席者によると、会社側は陳謝して「残った資金をなるべく早く配当する」と説明したが、会場からは「詐欺的行為だ」「刑事告訴も考える」などと激しい批判が起こり、納得した人はほとんどいなかったという。説明会終了後には、数人の顧客がホテルのロビーで支店長に詰め寄るなど一時混乱した。一部の顧客は「被害者の会」をつくり、損害賠償などを求める構えだ。

 説明会を終えて出てきた顧客の表情は一様にかたく、口々に「悪徳商法だ」「計画的な倒産ではないか」と繰り返した。約1200万円を投資した金沢市の女性(60)は「100%安心と言われていた。夫の遺産なのに悔しい」。約120万円を出した金沢市の自営業男性(55)は「リスクは考えたが、低金利時代には魅力的に思えた。多くの知人にも勧めてしまい責任を感じる。家を売ってでも(知人に)返さねば」と沈うつな表情だった。(11/15)

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news02.asp?kiji=6032