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2003年11月15日(土) 03時02分

<武富士盗聴>元専務、元課長に引き継ぎ 違法業務、会社ぐるみ毎日新聞

 消費者金融大手「武富士」(東京都新宿区)をめぐる盗聴事件で、盗聴を請け負った調査会社との取引は当初、武富士の元専務、小滝国夫容疑者(61)が担当し、元総務部課長の中川一博容疑者(42)にその後引き継がれていたことが分かった。中川容疑者も公判などで「小滝容疑者から引き継いだ」と認めている。警視庁捜査2課は、盗聴などの違法業務が小滝、中川両容疑者を中心に社内で組織的に行われてきた可能性があるとみて、上層部の関与についても調べている。

 関係者によると、小滝容疑者は71年に入社し、00年6月に専務で退職するまで、武井保雄会長の腹心とと呼ばれていた。関係者は「暴力団や総会屋との交渉や、社員の身上調査などの裏方の仕事をしていた」と指摘している。

 中川容疑者も、自らが渉外部課長代理、総務部課長などとして盗聴や社員の経歴、犯歴調査などの業務を担当する前は、小滝容疑者が同種の業務を担当していたと、自分が業務上横領罪に問われている公判などで語っている。小滝容疑者が退職した際、中川容疑者は小滝容疑者から別の社員を通じて、調査内容ごとに依頼する相手先の業者名が記載された一覧表を受け取ったという。

 中川容疑者は00年8月〜01年3月ごろ、この一覧表で指定された「アーク横浜探偵局」社長、重村和男容疑者(57)にフリージャーナリストら計6人の自宅や事務所の電話盗聴を依頼し、通話内容を録音させていた。重村容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「武富士との付き合いは10年にもならないだろうが、中川容疑者の担当前からあった。小滝容疑者も顔は知っている」と話していた。

 調べに対し中川、重村の両容疑者は容疑を「間違いない」と認めているが、小滝容疑者は全面的に否認しているという。

 武富士は14日、「現役社員や武井会長が盗聴に関与したことはない」とコメントを出している。【立山清也、三木陽介】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031115-00000171-mai-soci