2003年11月15日(土) 07時00分

武富士元専務、盗聴の調査会社で何度も情報収集（日経新聞）

　武富士元課長らによる盗聴事件で、盗聴ほう助容疑で逮捕された同社元専務、小滝国夫容疑者（61）は、盗聴を実行した調査会社と5年以上の付き合いがあり、在職中に業務上の情報収集などを何度も依頼していたことが14日、警視庁捜査二課の調べで分かった。同容疑者は長年にわたって総務部門を統括、会社退任にあたっては調査会社を後輩社員に引き継いでいた。捜査二課は盗聴への同社の組織的関与の有無を調べる。

　調べによると、小滝容疑者は1981年から常務、91年から専務を務め、いずれも総務部門を担当。重村和男容疑者（57）が代表を務める調査会社「アーク横浜探偵局」とは、遅くとも90年代半ばから付き合いを始め、会社の危機管理に関する情報収集などを依頼していた。依頼には退社した社員の身辺調査も含まれていたという。小滝容疑者は2000年6月、武富士を役員任期満了で退社する際、同探偵局を別の社員を介して、中川一博容疑者（42）に紹介した。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031115AT1G1403A14112003.html