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2003年11月14日(金) 22時00分

カラスやタヌキから環境ホルモン、近隣国から流入か日経新聞

 国内に生息するカラスやタヌキ、サルなど野生動物6種から生殖機能を乱す内分泌かく乱化学物質(環境ホルモン)と疑われる農薬成分が検出されたことが、環境省の調査で14日わかった。この農薬成分は日本では製造・輸入の実績はなく、近隣諸国・地域から大気や海流に乗って流入した可能性がある。

 検出されたのは有機塩素系化合物のマイレックス。関東地方のハシブトガラスやニホンザル、タヌキなど陸上動物のほか、九州や東北に漂着したイルカの仲間から見つかった。

 濃度は陸上動物ではカラスが最も高く、組織1グラム当たり平均1.1ナノ(1ナノは10億分の1)グラム、カワウで同0.77ナノグラム、タヌキでは同0.034ナノグラムだった。

 マイレックスは毒性が強く、分解しにくいため、有機汚染物質を規制するストックホルム条約に基づき先進国では製造や使用が規制されている。環境省は全国で汚染実態を詳しく調べ、流入経路などの究明に乗り出す。(22:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031115AT1G1402K14112003.html