2003年11月14日(金) 21時55分

年金不審文書３８０通超す　「過払い返さないと提訴」（共同通信）

　「日本国民年金協会」の名で「年金額に誤りがあった」として過払い分の返還を求める不審な文書が年金受給者に郵送されている問題で、同様の文書が全国で少なくとも約３８０通郵送されていることが１４日、各地の社会保険事務所の調べで分かった。
　実害の出たケースは把握されていないが、社会保険庁は全国の被害相談件数の集計を進め、社会保険事務局や各自治体などを通じて「絶対に払い込まないように」と警戒を呼び掛けている。
　無地の茶封筒に入った文書は、到着後３日以内に余分に受給したとされる１１万から１２万円を同封して送金するよう求め、「余分に受給した年金を返還しないと年金の支給を停止、東京地裁に提訴する」などと虚偽の内容を書いている。
　送金先は実在する「日本国民年金協会」とされているが、記載された住所や電話番号は本来の同協会（東京都千代田区）のものではなかった。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00000218-kyodo-soci