2003年11月14日(金) 07時01分

不正取引の米投信、日本で２０００人５０億円保有（日経新聞）

　米投資信託業界の不祥事の影響が日本の投資家にも波及してきた。投信の不正取引で規制当局に提訴されたパトナム・インベストメンツの投信を2000人強の日本の投資家が50億円弱を保有。同投信を販売したＳＭＢＣフレンド証券は全投資家に書面で経緯を説明し始めた。いまのところ解約など目立った動きはないが、米国の動向次第では影響が広がる可能性がある。

　不正売買の対象となった投信の一つが欧州株を中心に投資する「ヨーロッパ・エクイティ・ファンド」。同ファンドの国内の残高は12日時点で4163万ドル（約45億円）と、全体の8割程度を占めるとみられる。国内ではＳＭＢＣフレンド証券が1998年から販売。パトナムが投資家向けに作成した説明書では、調査で投資家に損失を与えたことが判明すれば賠償すると明記している。10月末に16.12ドルだった基準価格は12日は16.28ドルになっている。「資金の流出入に動きはない」（同証券）という。(07:01)

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20031114AT1F1301I13112003.html