2003年11月14日(金) 14時41分

＜日本ハム＞過大請求分など全額を協同組合に返還　ＢＳＥ助成金（毎日新聞）

　日本ハムが、ＢＳＥ（牛海綿状脳症）で下落した牛肉の価格安定事業を巡り、国からの助成金を過大請求した問題で、同社は１４日、事業の対象外となる２３６頭分の助成金約１７００万円を過大請求していたことが、社内調査で新たに分かったと発表した。同社は同日、その過大請求分も含め、０１年１０月から０２年３月にかけて受け取った４３４５頭分の助成金全額にあたる２億３２２４万円を日本ハム・ソーセージ工業協同組合に返還した。

　社内調査によると、本来、同事業の対象となる牛とは性別が違う牛１４９頭、格付けが違う牛８７頭の計２３６頭分を過大に請求していた。

　これとは別に、９９〜００年度の豚肉の請求分についても、正規の格付けではなく、自社で格付けした肉が一部含まれていたとして、１１３４万円を同組合に返還した。

　同社は、牛肉、豚肉事業関連の当時の担当部長ら計９人を降格などの懲戒処分にすることを決めた。【宮崎泰宏】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031114-00001058-mai-bus_all